要旨: 日本民法第 750 条では､｢夫婦同姓制度｣と定められている｡法律的に結婚するためには､夫婦のどちらかが姓を変えなければならない｡20 世紀 80 年代から､日本社会は夫婦別姓の運動を打ち上げ､法曹界や市民団体などを中心に､夫婦同姓と夫婦別姓を自由に選べる法制度を求める声が強まってきた｡

本論文では､夫婦別姓に焦点を当て､まず､夫婦別姓問題の経緯を論じ､夫婦別姓問題の発生原因と現状などをまとめてみた｡次に､近年日本において行われた世論調査に基づいて､日本人の意識を究明すると同時に夫婦別姓の導入が進まない原因を明らかにした｡最後に､日本社会における夫婦別姓制度が実施される可能性を予測しておきたい｡

キーワード:  氏姓制度;  夫婦別姓;  家族観; 障害と見通し

目次

要旨

中文摘要

1.はじめに-1

1.1本論の研究背景-1

1.2本論の研究意義と目的-1

1.3先行研究-2

2.日本における氏姓制度-3

2.1夫婦同姓制度-3

2.2夫婦別姓制度-3

3.夫婦別姓問題の経緯-4

3.1夫婦別姓問題の発生-4

3.2夫婦別姓問題の現状-4

4.夫婦別姓をめぐる議論-6

4.1賛成者の見方-8

4.2反対者の見方-8

5.夫婦別姓が障害にぶつかる原因と見通し-10

5.1障害にぶつかる主な原因-10

5.1.1保守的な家族観の影響-10

5.1.2政治界に主導的地位を占める保守派の影響-10

5.2見通し-11

6.おわりに-12

参考文献-13