要旨: 曹丕は魏のはじめての帝王であり、魏晋南北朝文学の代表人物でもある。曹丕は「七言詩」という様式を使用した第一人者であり、中国の最初の文学批評著作『典論・論文』を著し、文学批評界と詩歌創作界で高い地位を占めている。本研究は曹丕の文学の分野での影響を研究する。曹丕の作風、更に曹丕を代表とする建安文学の性格を考察し、曹丕の日本の文学に与える影響を検討した上で、日本文学の中国文学の受容し方について検討していきたい。研究方法として、曹丕の文学の成果に関する先行研究を踏まえ、曹丕の創作理念と作風をまとめ、また、日本の文学作品に曹丕に関する文学作品を収集し、両者の共通点とどのように影響を与えるかのを検討してみる。要するに、日本文学から直接的な引用と間接的な引用をまとめ、曹丕は日本文学に影響を与えたのことが分かる。

キーワード：曹丕；日本文学；文学比較

目次

要旨

中文摘要

1.はじめに-1

2.曹丕の『典論・論文』と日本文学-2

2.1『典論・論文』の文学意義-2

2.2『典論・論文』の影響-3

3.曹丕の詩歌と日本文学-4

3.1曹丕の詩歌の特徴-4

3.2曹丕の詩歌の影響-5

4.建安文学と日本文学-7

4.1建安文学の特徴-7

4.2建安文学の影響-8

5.おわりに-10

参考文献-11