要旨: 本稿では、『東京ラブストーリー』（1991 年）『恋愛世紀』（1997 年）『私が恋愛できない理由』

（2011 年）『結婚しない』（2012 年）の 4 つのドラマを主要な研究対象として、1990 年代から 2010年代までの日本ドラマに出てくる女性像の特徴を分析し、その上女性の愛情観にはどのような変化が生じているかを検討した。20 世紀 90 年代の女性は愛情に対して積極的で勇敢で、自分の好きな相手に直面し、勇敢に自分の愛を表現した。しかし、21 世紀 10 年代の女性は個人、家庭、社会などの様々な原因により、愛に出会う際躊躇して本心を出せず、傷つくことを恐れるようになる。女性はますます独立しており、愛情を生活の必需品と見なしていないゆえである。さらに、女性の愛情観の変化要因とその変化の影響を究明した。社会の発展につれて、女性は自己意識に目覚め、女性の社会的地位が向上し、より多くの女性が自由と質の高い生活を求める一方、愛情と結婚のことで彼女たちが傷つけられたり、プレッシャーを与えられたりしている。同時に、日本女性の愛情観が変わりつつあることにより、逆に日本社会にも影響を与えていることも明らかになった。現代日本の女性の晩婚化と非婚化は日本の少子化、高齢化を招き、日本経済の発展を妨げている。本研究の研究結果が我が国の社会現状や将来の参考にもなると期待される。

キーワード:  ドラマ; 愛情観; 変化; 女性

目次

要旨

中文摘要

1.はじめに-1

2.先行研究と問題提起-2

2.1先行研究-2

2.2問題提起-3

3.日本ドラマから見る女性像-4

3.1『東京ラブストーリー』『恋愛世紀』の主人公の女性像-4

3.1.1『東京ラブストーリー』の女性像-4

3.1.2『恋愛世紀』の女性像-5

3.2『結婚しない』『私が恋愛できない理由』の主人公の女性像-6

3.2.1『結婚しない』の女性像-6

3.2.2『私が恋愛できない理由』の女性像-7

4.日本ドラマの女性像から見る愛情観-9

4.1愛情観の変化-9

4.2愛情観の変化を起こす要因と社会への影響-9

4.2.1愛情観の変化を起こす要因-9

4.2.2社会への影響-10

5.終わりに-11

参考文献-12