概要：『源氏物語』は「物の哀れ」という日本の美意識を表現する一番優秀な作品であり、日本の文壇で「物の哀れ」の時代を開いたとされている。本論文は『源氏物語』を研究対象にし、その中の描写した自然環境、女性の悲惨な運命と世相の無常などを分析することにより、「物の哀れ」という美意識の本質と内包、形成の原因及び後世文学の創作の風格への影響を研究することを明らかにする。その上で、文学の角度からさらに「物の哀れ」の美を理解する。

中文摘要：《源氏物语》是表现日本 “物哀”美学的最佳代表作，其在日本文坛开启了“物哀”时代。本论文旨在以《源氏物语》作为研究对象，分析其中所描写的自然环境、女性悲惨的命运和无常的世事等，探寻“物哀”审美观的本质与内涵、形成的原因以及对后世文学的写作风格所产生的影响。进而从文学的角度更深一步了解“物哀美” 。

关键词：源氏物语；物哀；审美观

目次

概要

中文摘要

序  章  研究目的と先行研究-1

第１節  研究目的-1

第２節  先行研究-1

第２章 『源氏物語』について-2

第３章 「物の哀れ」について-3

第１節 「物の哀れ」の本質-3

第２節 「物の哀れ」の特徴 -3

第４章 『源氏物語』における「物の哀れ」-4

第１節　女性の運命に見られる「物の哀れ」-4

第２節　自然描写に見られる「物の哀れ」-5

第３節　世相描写に見られる「物の哀れ」-6

第４節　和歌の運用に見られる「物の哀れ」-7

第５章 「物の哀れ」が生まれた原因-8

第１節　作家の成長背景-8

第２節　仏教の影響-8

第３節　作家自身の信仰と考え-9

第6章  後世の日本文学への影響-10

終  章  結論-11

参考文献-12