要旨:東野圭吾は日本の推理小説の代表作家である。2009年に日本推理作家協会の理事長として担当し、両年任期をつとめた。氏の小説は主に社会派推理を中心にして、『白夜行』は東野圭吾の最高の傑作や代表作と思われ、日本でも海外でもベストセラーになって、極めて人気がある。それゆえに、この作品には特別な研究意義がある。

本論文は三つの部分から構成される。第一部分は、東野圭吾の概況と『白夜行』の粗筋を紹介する。第二部分は、『白夜行』に登場する人物像、具体的に西本雪穂、桐原亮司及び他の人物を例に「人間性の醜さ」の表現を分析する。第三部分は、家庭問題や社会問題の二つの要素から「人間性の醜さ」の形成原因を探究する。

『白夜行』は単純的な推理小説ではなくて、現代における家庭問題や社会問題に焦点を絞って、現実的意義や思想的意義も深い。本論文の研究を通して、東野の作品への理解を深めるし、そして、人間性と道徳がますます注目されていなくなった今日、多少の反省を引き起こせば幸いである。

キーワード：『白夜行』、人間性の醜さ、家庭問題、社会問題

目次

要旨

中文摘要

はじめに-1

第一章 東野圭吾と『白夜行』-1

1.1東野圭吾の紹介-1

1.2『白夜行』の粗筋-2

第二章 『白夜行』の登場人物から見た「人間性の醜さ」-3

2.1悪の花― ―西本雪穂-3

2.2闇の鬼― ―桐原亮司-4

2.3偽りの魂― ―主人公以外の登場人物の人間像-5

第三章　東野圭吾の作品における「人間性の醜さ」の形成原因-6

3.1家庭問題-6

3.2社会问题-7

終わりに-8

参考文献-9

謝　　辞-10