要旨:生と死は人生の始まりと終わりとして、いつも人に重大視されている。人々は生きている間に死と生について色々な考えができている。日本で「死」は単なる人に恐怖を与えるものだけではなく、同時に尊敬されるべきものである。そして、「死」と「生」を直接に感じられるのは葬儀というものだ。日本人の特有な死生観をなによりも語るのも人生の最後と言われる葬儀である。葬儀の仕来りから分析すれば、日本人が「死」と「生」に対する特別な考えはもっと分かりやすくなる。

そのため、私は「最高の人生の終わり方」というドラマを借りて、日本人の死生観を分析する。このドラマは山下智久を主役にしたドラマである。ドラマの粗筋は主人公の井原直人と兄弟四人は父が事故で亡くなったため、自分はやむなく自家の葬儀屋を相続した。そして、仕事の間に、亡くなった命と接触しながら、死に対する考えはだんだん変わってきた。最後、兄弟五人は自分の人生について改めて考えて、自分の生活態度、死生観も変わり始めた。ドラマの中に積極的な死生観が覗ける。一人一人は自分の独特な死生観を持っている。ドラマは主人公と主な出演人物の心理を繊細的に描写していた。子供の時からずっと持っている「死」に対する恐怖と憎みから家業を受け継ぎ、葬儀の仕事をやり始めた後の態度の変わり、この一つ一つの心理は現代人の心理に合っていると思う。

キーワード：死生観；葬儀；宗教；文学作品

目次

要旨

中文摘要

はじめに1

第一章  「最高の人生の終わり方」について3

１、１ドラマの粗筋3

１、２ドラマに表れる葬送儀式3

１、２、１枕飾り・納棺4

１、２、２通夜・葬儀・告別式4

１、３ドラマの主要人物の死生観の変化4

第二章  日本葬式と宗教6

２、１仏教の葬式6

２、１、１仏教の葬式6

２、１、２祭祀の祭り――お盆6

２、１、３生死一如―仏教の死生観7

２、２神道と日本人の死生観7

２、２、１厳かな神式の葬儀7

２、２、２この世に生きる―神道の生死観8

第三章  文学作品に表れる日本人の死生観10

３、１志賀直哉―『城の崎にて』10

３、２吉本ばなな―『キッチン』11

３、３堀辰雄―『風立ちぬ』12

第四章　 現代日本人の死生観14

４、１死への恐怖14

４、２生への希望14

終わりに16

謝辞17

参考文献18