要旨:『もののけ姫』は宮崎駿監督の「人間と自然との関係を」をテーマとするアニメーション映画作品の一つである。『もののけ姫』の中では、少年アシタカは蝦夷一族の末裔であり、物語を貫いているメーンキャラクターである。物語の始めに、彼は村を守るためにタタリ神になったナゴの守りを殺して、呪いをかけられた。アシタカはナゴの守りがタタリ神になった原因をはっきりさせ、呪いを解くために、西への旅に立つのである。

　この作品では、宮崎監督がずっど考えている主題は「人間と自然との関わり」であると思う。それでは、人間と自然はいったいどういうような関係であるか。筆者は宮崎駿個人、および映画の登場人物やあらすじについて簡単に紹介するもとで、          『もののけ姫』における人間と自然との関係を詳しく分析することによって、映画の背後の真意を明らかにする。つまり、人間と自然との関係とは、決して映画の見せた一見対立のように見える関係ではなく、相互調和の関係にあるわけである。これが正にこの映画の観客に伝えようとする真意なのである。最後、我々中国人は日本人の自然との調和を取る態度を学ぶことを呼びかけたいと思う。これは「科学発展観」という中国政府の方針を推進することにも役立つと思う。

　筆者は映画の分析を通して、より多くの観客に宮崎監督の作品の真意を伝えようとする。また、現実では我々人間は心を込めて自然と調和のとれる世界を創造することができると願う。

キーワード：『もののけ姫』；人間と自然；関係；啓示

目次

要旨

中文摘要

はじめに1

第一章　　宮崎駿と『もののけ姫』 3

　1.1宮崎駿について 3

　1.2『もののけ姫』について  4

第二章　　『もののけ姫』における人間と自然との関係13

　2.1人間の自然への畏敬13

　2.2人間と自然との対立13

　2.3人間と自然との調和16

　2.4人間と自然の共存の希望17

第三章　　『もののけ姫』における人間と自然との関係からの思考18

　3.1人間と自然との調和の道18

　3.2中国に対する啓示18

おわりに 19

謝辞 20

参考文献 21