要旨:1960年代以降、日本で推理小説が非常に人気がある。最初の時、日本で流行する推理小説は欧米推理小説の訳本である。その後、日本の文学界では、推理小説を創作する作家も多くなる。江戸川乱歩賞を受賞した1985年の『放課後』から、推理小説家としての東野圭吾が生まれた。

2016年、『白夜行』（以下『白』とする）の中国語訳本の印税が260万円に達する。その上、代表作としての『白』は中国で大人気がある。男女主人公のむごたらしい愛情も読者の心を揺り動かしている。そして、映画化の直木賞受賞作『容疑者Xの献身』（以下『容』とする）の登場は『容』の魅力を明確させる。読者も映画化の天才たちの対戦を期待している。それは直木賞受賞作の証言だと考えられる。

推理小説のストーリー展開は物事が様々には入り組んで曲折になっている。読者の好奇心を誘発している。特に、読者たちは犯罪の謎を解くことに興味を持っている。東野圭吾の推理小説は懸念深い、愛情と犯罪のつながりが非常に巧妙である。伝統的な推理小説の創作構想を突破している。そのため、人物造型の描写が深くなる。そこで、本稿では、『白』と『容』を例に、まず、作品の内容を通じて、どんな犯罪があり、なぜそんな犯罪がある研究する。次に、犯罪に関する人物像、特に主人公の性格に着目して分析する。そのため、主人公の家庭環境、成長環境と性格に関する研究も重要である。推理小説の深い意義が得られるうえに、東野圭吾の推理小説の特徴も明確できる。かつ、現代の推理小説において、社会問題と人間性に基づいて、人物創造の重要さも提出していきたい。

キーワード：推理小説 東野圭吾 白夜行　容疑者Xの献身

目次

要旨

中文摘要

はじめに-1

1  東野圭吾と推理小説-1

1.1  東野圭吾の作家活動-1

1.2  『白』と『容』について-2

1.2.1　直木三十五賞の候補としての『白夜行』-2

1.2.2　直木三十五賞の受賞作としての『容疑者Xの献身』-3

2  『白夜行』における主要人物の分析-4

2.1  西本雪穂の人物像-4

2.1.1  幼年時代・西本雪穂-4

2.1.2  中学時代から大学時代までの唐沢雪穂-4

2.1.3  結婚後の唐沢雪穂-5

2.2  桐原亮司の人物像-6

2.2.1  親子関係から見る亮司-6

2.2.2  お金を稼ぐ経歴-6

2.2.3  秋吉雄一と名乗る桐原亮司-7

2.3  雪穂と亮司の関係-7

2.4  笹垣潤三の人物像-8

3  『容疑者Xの献身』における主要人物の分析-8

3.1  石神哲哉の人物像-8

3.2  花岡靖子の人物像-9

3.3　湯川学の人物像-11

おわりに-11

参考文献

謝　辞