要旨：樋口一葉は日本明治時代の女流文学の代表的な作家である。わずかな２４歳でなくなてしまった彼女の一生が流れ星のように短かったが、彼女の独特の光芒と魅力は今まで輝いている。一葉は愛情短編小説で知られ、ほとんどは悲劇である。特に恋愛と婚姻を同じ小説に表現された唯一の作品『にごりえ』の中で、女主人公の死の結末は非常に印象的だった。

　本論は、『にごりえ』で表現された男女の恋愛と婚姻状況について研究を行って、三部分から構成されるものである。第一部分は樋口一葉の一生と『にごりえ』の具体的な内容を紹介する。『にごりえ』の中、恋に苦しめられる酌婦お力としても、生活に圧迫される主婦お初としても、一葉は日本明治時代女性の婚姻内と婚姻外の不幸は徹底的に暴き出した。第二部分は『にごりえ』で表現された女性の恋愛と婚姻の分析を通して、樋口一葉が男女恋愛と婚姻関係に基本的な態度を得る。すなわち、恋愛と婚姻への深い不信感と悲観的な態度である。第三部分は樋口一葉が悲観的な恋愛観と婚姻観の原因いついて研究する。婚約者に裏切られ、恩師への片思い、逞しい性格、当時女性解放運動の不徹底性、戦争からの影響は樋口一葉が悲観的な恋愛観と婚姻観の主要原因と思われる。

　自分自身の体験と社会環境の原因で、樋口一葉は恋愛と婚姻に悲観的な態度で扱っていた。その悲観的な恋愛観と婚姻観は一葉の人生及び創作生涯に大きな影響を与え、一葉の作品で多少にその悲観的な態度を反映されている。

キーワード：　樋口一葉　『にごりえ』　恋愛観と婚姻観

目次

要旨

中文摘要

はじめに1

1　樋口一葉と『にごりえ』 1

　1.1一葉の一生1

　1.2『にごりえ』について2

2 『にごりえ』で表現された恋愛と婚姻‥3

　2.1 恋愛の代表人物——阿力3

　　2.1.1昔の恋人——源七3

　　2.1.2現在の相手——结城朝之助4

　2.2婚姻の代表人物——阿初　5

2.2.1前後生活の落差5

　　2.2.2源七への不満と屈服5

3　悲観的な恋愛観と婚姻観の原因6

　3.1 作者自身の体験と性格6

　　3.1.1 婚約者の裏切り7

　　3.1.2師への片思い7

　　3.1.3 逞しい性格7

　3.2　社会環境の制限8

　　3.2.1女性解放運動の不徹底性8

　　3.2.2戦争からの影響9

終わりに10

参考文献 11

謝辞13