要旨：『菊と刀』はアメリカ人類学者ルース・ベネディクトがアメリカ政府の命令を受けて、日本社会と日本民族性を分析して研究するための調査分析報告である。これを元にして、アメリカが敗戦後の日本をどう管制するかということを指導する。

菊は日本の皇室紋章であるが、刀は日本武士道文化のシンボルである。ベネディクトは意味を富んでいる菊と刀を選択して、日本の文化や日本人の性格の二重性ということを明らかにすることを目指している。つまり日本人の組織原理としての「集団主義」と日本人の精神状態としての「耻感文化」である。しかし、著者本人は日本に行ったことがないので、その研究は一定的な局限性が存在している。例えば、歴史視角の欠如とか、日本人の人格を階層をかけなくて同質化して、抽象化することなどである。

本文は『菊と刀」の背景、内容、地位や作者ベネディクトの研究の特徴を通じて、日本学者の目の中の『菊と刀』や異なっている時期によって、日本の学者が『菊と刀』への態度が変化する原因を探求したい。そして、その中からヒントを得る。先輩の研究結果と現代的な世界の発展主流を結び付けて、『菊と刀』の現実的意義を探究する。

キーワード：菊と刀；局限性；日本学者；態度；現実意義

目次

要旨

中文摘要

1. はじめに1

1.1『菊と刀』の作者―ベネディクトの一生

1.2『菊と刀』の創作背景

1.3『菊と刀』の内容概要

1.4『菊と刀』の歴史地位

2.『菊と刀』における表現する国民性2

2.1国民性の定義

2.2 国民性の内容

 2.2.1矛盾文化

 2.2.2恥の文化

 2.2.3等級制度

2.3 その国民性の形成及び形成の原因

3.『菊と刀』に対する日本の学者の態度.4

3.1 異なっている時期の態度

 3.1.1『菊と刀』の史実と方法への批判

 3.1.2「恥の文化」と「集団主義」への肯定的な評価

 3.1.3問題の脱構築と再造

 3.1.4『菊と刀』への多元化の分析

3.2 その態度の変化する原因

4.『菊と刀』の再考.7

4.1 ベネディクトの研究に対する評価の統括

4.2 「菊と刀」への研究の現実的な意義

4.3研究に対する自分の意見

5.終わりに..9

参考文献..11

謝辞12