要 旨

魯迅は中国の著名な文学家で、中国の近代史の発展過程において右に出る者がいない存在である。彼は中国国民の思想解放、文学創作と社会革命に多大なる作用を与えた。魯迅文学は中日両国の近代文学文化の交流を促進し、近代化の発展を進めて、両国民の心に拭うことのできない印象を残した。魯迅の一世を顧みると、彼に最も影響を与えたのが日本文化であり、日本思想の薫陶を受けることであった。本論文は同時期の日本文学家に対する魯迅の影響を探求し、日本文学はどのように魯迅文学に影響したかということを分析する。また、近代日本文学は近代中国文学にどのような影響を与えたについても説明する。主に夏目漱石、有島武郎、また厨川白村が魯迅に与えた影響から展開した。第一章は主に魯迅の日本に留学した時期の時代背景と日本との始めの出会いについてである。第二章は日本の三人の文学家が魯迅に与えた影響についてである。第三章は現代中国文学における魯迅の影響力についてである。最後にこの影響から出てきた自分なりの思考、そして中国文人がそのあとの文学創作の中でどのように再認識すべきかということについて述べた。

キーワード：魯迅　近代日本文学　影響　夏目漱石　有島武郎　厨川白村

目 次

要 旨

中文摘要

はじめに-（1）

第一章 魯迅と日本近代文学-（3）

　1.1時代背景-（3）

　1.2魯迅と日本の出会い-（3）

第二章　近代日本文学に対する魯迅の受容-（5）

　2.1魯迅と夏目漱石-（5）

　2.2魯迅と白樺派-（8）

　2.3厨川白村と魯迅の創作-（11）

第三章 中国文学における日本文学を受けた魯迅文学-（14）

　3.1西洋文学の媒介としての日本近代文学-（14）

　3.2中国文学における魯迅文学の影響力-（15）

終わりに-（18）

参考文献-（20）

文献概要-（21）

謝　辞-（23）