要旨: 社会福祉に力を入れている日本の相対的貧困率が先進国の中でかなり高い。その中でも、女性の相対的貧困率は男性より高い。これはある意味で男女の不平等を表している。女性活躍が進んでいる一方、「男は仕事、女性は家庭」という性別役割分業の意識がまだ日本社会に深く根付いているので、女性は仕事も育児もせざるを得ない状態に陥りがちである。

本稿では、厚生労働省に公表されたデータとこれまでの女性貧困に関わる資料を分析することで、以下の結論を出した。日本の若年女性の貧困問題は女性自身の健康や個人の発展にも、子供の成長にも悪影響をもたらしている。それにより、貧困が固定化されている。その貧困原因は男女給与の格差、日本古来の家制度からの影響や社会制度の欠如などにある。日本政府が現行している女性貧困への解決策は主に若い女性の自立に向けた取組と安心して生活できる環境づくりである。

キーワード:  女性; 貧困問題; 若年層; 非正規雇用; 男女給与の格差

目次

要旨

中文摘要

1.はじめに-1

2.先行研究と研究方法-2

2.1先行研究-2

2.2研究方法-3

3.日本若年女性の貧困問題-4

3.1若年女性貧困問題の現状-4

3.2若年女性貧困問題の原因-5

3.2.1男女給与の格差-5

3.2.2古来の家制度の影響-9

3.2.3社会制度の欠如-9

3.3若年女性貧困問題の影響-10

3.3.1女性の健康への影響-10

3.3.2個人の発展への影響-10

3.3.3家庭への影響-10

3.3.4社会への影響-11

4.日本政府の対策-12

4.1自立に向けた取組-12

4.2安心して生活できる環境づくり-12

5.おわりに-14

参考文献-15