要旨: 文学作品では、特定のイメージを通して作者の感情を表現している。松尾芭蕉は後世に「俳聖」と言われている。芭蕉の俳句は俳人としての独特な美意識を表している。本稿は芭蕉の俳句を中心に、俳句における「音」という聴覚の角度から検討し、更に俳句の裏に潜む芭蕉の美意識について究明してみる。具体的な方法として、本研究は松尾芭蕉は如何に俳句で音と風景、音と感情とを結合して表しているのだろうかを検討する。更に、音のイメージの特徴から見れば、芭蕉の感情の表し方がわかる。

キーワード：松尾芭蕉；俳句；音のイメージ；美意識

目次

要旨

中文摘要

はじめに-1

1.芭蕉の俳句における音のイメージと風景の結合-2

2.芭蕉の俳句における音のイメージと情緒の結合-5

3.音のイメージと芭蕉の美意識-9

4.おわりに-12

参考文献-13